院長紹介
蛭子 喜隆 (ひるこ よしたか)
略歴
1998(平成10)年 はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師免許取得。
訪問治療開始。
2001(平成13)年 中華人民共和国、哈爾濱(ハルビン)の大学に留学。
2003(平成15)年 帰国し、訪問治療再開。
鍼灸との出会い
高校時代に陸上部で中長距離を走っていたこともあり、ケガをすると接骨院で体のケアをしてもらい、鍼灸の治療も受けていました。その実体験から鍼灸治療に魅了されました。自分も鍼灸師になろうと決心し、高校卒業からすぐ鍼灸の専門学校へ入学しました。
鍼灸専門学校とはいえ、3年間授業を受けているだけでは治療家としての治す技術は足りないと思い、入学後すぐに尊敬する鍼灸治療院の先生のもとへ弟子入りしました。
学生時代は授業が終われば、治療院で師匠の治療の現場を見学させて頂き、師匠の技を盗みました。学生時代の3年間は学業と治療院での修行であっという間に過ぎていきました。
とても濃密な経験ができた貴重な学生時代だったと思います。
多くの患者様との交流
卒業後は訪問治療を開始しました。成人して間もない治療経験も浅い20代前半の若造でしたが、患者さんにも恵まれて治療経験を積んでいきました。
訪問治療をするとすぐに気づいたことがあります。
それは治療院に通院したくても重病の患者さんは歩行困難だったり、通院ができない状況にある方が少なからずいるということです。
脳卒中の後遺症で半身不随のためリハビリをしながら手足の拘縮を何とか和らげるため、さらには脳卒中の再発予防のために鍼灸治療を選択して頂いた患者さんもいます。
他にもパーキンソン病、高安病、ベーチェット病、全身性エリテマトーデス(SLE)、重度のうつ病など様々な難病の患者さんを治療しました。
末期がんの患者さんの鍼灸治療は痛みの緩和にもかなり効果があり、治療している私の方が驚いたという経験もしました。
中国で古典研究
卒業後の訪問治療から3年が経ち、「もっと治療の幅を広げたい」「新しい知識を吸収したい」との思いに駆られ、中国留学を決意します。
中華人民共和国の東北地方・哈爾賓(ハルビン)に留学しました。真冬にはマイナス30度まで気温が下がる厳寒の地でした。ルームメイトが韓国人だったこともあり、韓国語や韓国の文化にも触れ合うことができたのも今となっては貴重な体験でした。
中国留学した理由のひとつでもありますが、約2000年前からある鍼灸の古典研究にも力を入れています。古代中国人も現代人も同じ病気に悩まされているという点では同じです。
古典の叡智を活用することで現代人の鍼灸治療にも十分役立てることができると実感しています。一方で現代医学の最新治療法などの知識も貪欲に吸収し、患者さんに還元しようと心がけています。
経験を活かした訪問治療を
帰国後は訪問治療を再開しました。さらに鍼灸師仲間からの依頼を受けて治療院での治療も始めました。
当たり前ですが、治療院には自分の足で通院できる患者さんしか来院しません。治療院には命に関わるような重病の患者さんはほとんど来院しないのです。
自律神経失調症、不眠症、不妊症、顔面神経麻痺、頸椎症、めまい、突発性難聴、片頭痛、更年期障害、肋間神経痛、頻尿など難病ではないけども日常生活の質(QOL)を低下させる病気ばかりです。
治療院での鍼灸治療は、訪問治療時とは違った病気の治療をたくさんできたことはとても良い経験になりました。
これらの経験を糧に、より良い生活を過ごせる良質な治療をご提供して参りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。