蒼天堂鍼灸院の名前の由来


 

 「蒼天」とは蒼(あお)い天なので、青空のことです。


 鍼灸医学の古典書籍のバイブルと言えば『素問』と『霊枢』があります。今から二千年以上前の漢代に成立したとされているのですが、『霊枢』の中の一節に以下の文があります。

刺之要.氣至而有效.效之信.若風之吹雲.明乎若見蒼天.刺之道畢矣.   

( 『霊枢』九鍼十二原篇 )

 

刺の要は、氣至りて效有り。效の信は、風の雲を吹くがごとく、明らかなるは蒼天を見るがごとし。( 書き下し文 )

 意訳すると、、、

 刺鍼の要点は、よく気を巡らすことである。よく気を巡らすことができてこそ治療効果があらわれる。その効果が顕著であれば、風が暗雲を吹き消して青空が出て太陽に照らされるように心も身体も晴れやかになる、というような意味になります。

 治療効果が出ることを表現するのに「蒼天」を使っています。良い治療ができると心も身体もリラックスして気持ちよくなることは実感するところです。そのような理想的な治療ができるようにと思い、治療院の名前を蒼天堂鍼灸院としました。末永く治療による癒しを提供していきたいと思っております。